夢想記 伍の壱 〜 心

寄り添うふたつの小さな心











それはもう何度目のことでしょう



振り返ることなどできはしない遠い昔



幾百の年を遡ってもまだ足りず



そのときも、ふたつの心は寄り添っていました



そんなふたつの小さな心を



見守り、慈しみ、導いてくれた、いくつかの大きな心がありました



やがて、ふたつの心は引き裂かれてしまいます



昔むかしのお話です